Macを使ってVPN接続を共有する方法

VPN接続しているMacのインターネットをiPhoneやiPadと共有する方法をご紹介します。

iPhoneやiPadでVPNを使いたいけど、特別な設定もしていないし、専用のアプリも入れていない。そんな時、VPN接続しているMacをアクセスポイントにすれば、簡単にiPhoneやiPadにVPN接続を共有できます。

VPNとは

VPN(仮想プライベートネットワーク)は、インターネットを通じてデータをやり取りする際に、通信を暗号化し、安全性を確保するための仕組みです。例えば、フリーWi-Fiを利用する際にVPNを使用すると、SNSやメールをのぞき見されたり、閲覧しているWebサイトの履歴を窃取されたりするリスクを低減できます。

PCをアクセスポイントにする逆テザリング

テザリングは、スマホをアクセスポイントにして、他のデバイスにインターネットを共有しますが、今回のようにパソコンをアクセスポイントにして、スマホやタブレットなどインターネットに共有する方法は逆テザリングと呼ばれることもあります。

テザリングでもVPNを共有できる?

残念ながら、テザリングではVPN接続は共有できません。例えば、VPN接続しているiPhoneを使ってテザリングした場合、インターネット接続は共有できますが、VPN接続は、それぞれの端末で設定しなければいけません。

WindowsPCでもインターネットを共有できますか?

今回はMacBookを使った方法を紹介しますが、逆テザリングはMacでもWindowsでもできます。

Macをアクセスポイントにして、VPN接続を共有する手順。

準備する物

VPN接続しているMacまたはMacBook

VPN接続したいiPhoneまたはiPad

※Mac/MacBookがWi-Fi接続(無線接続)の場合は、MacとiPhone/iPadを繋ぐUSBケーブルを用意します。

設定手順

Mac で「システム環境設定」→「共有」を開きます。
共有の設定を開きます。

※設定が終わるまで共有はオフにしておきます。

「共有する接続経路を選択」→「VPN」

VPN接続に使用しているソフト名やアプリ名を選択してください

※インターネットを共有するだけであれば、接続環境に合わせて「Ethernet」または「WiFi」を選択します。VPNを共有したい場合は、VPNに使用しているソフト名やアプリ名を選択してください。

「次を使用する共有先のデバイス」→ 「iPhone USB」

Mac/MacBookがWi-Fi接続(無線接続)の場合は、「iPhone USB」をオンにします。

Mac/MacBookがEthernet接続(有線接続)の場合は、「WiFi」を選択することもできます。Wi-Fiをオンにする場合は任意のネットワーク名とパスワードを設定します。

「共有」→「オン」

これで、設定は完了です。

iPhoneまたはiPadをUSBケーブルを使ってMacと接続します。

設定で「ポート」を「Wi-Fi」にしている場合は、iPhoneまたはiPad側でWi-Fiを指定して接続します。

iPhoneまたはiPadにVPN接続が共有されます。

注意点

WiFi(無線)接続しているMacBookは、「ポート」設定で「WiFi」選択しても、インターネット共有はできません。接続がうまくいかない時は、「共有する接続経路を選択」が正しく選択されているか確認してください。